月刊改善コラム_2025年1月版
「新年あけましておめでとうございます<m(__)m>本年もよろしくお願いします!」
今年2025年の干支は巳年(みどし、蛇)、だからあらためて改善元年としませんか?
なぜ?って、脱皮をする蛇のイメージから巳年は「復活と再生」を意味するそうです。
植物に種子ができはじめる時期、次の生命が誕生する時期など、新しいことが始まる年になると言われています。また、「巳」を「実」にかけて「実を結ぶ」年とも言われるようです。ね!改善元年にふさわしいですよね!今年も、あるいは今年こそ、改善でよい年にしましょう!!
あなたは店員さんに「ありがとう」って言いますか?
店員さんにありがとう、と言うのが普通?言わないのが普通?あなたはどっちですか?
また、バスやタクシーを降りる時に運転手さんに「ありがとう」って言いますか?
・サービスの対価を払っているのだから、客が店員に『ありがとう』と言う必要はない
・客と店員の立場に上下関係があるわけではない、してもらったことに『ありがとう』とお礼を言わないのはおかしい
・細かいことは気にせず、自然と『ありがとう』と言ってしまう
などなど・・・さまざまな考えや態度があるでしょう
=お客は対価を払っているからサービスを受ける権利があり、店員はサービスを買ってくれたお客に感謝を伝える立場にある=これは正論です、が・・・
こちらが何かをしてあげたから、何かを返してもらうのは当然である―このような考え方に立っているうちは、感謝の気持ちは生じなくなるでしょう
またその逆もしかりで、マニュアルで定めた「ありがとうございました」と、ただ言うだけの台詞(セリフ)ならば気持ちはそこにないでしょう
奥(旦那)さんに家事をしてもらって『ありがとう』って言ってる?
では相手が店員さんや運転手さんではなく・・・
・奥さんや旦那さんに家事をしてもらって『ありがとう』
・部下や後輩.仲間.先輩.上司に仕事をしてもらって『ありがとう』
・・・って言っていますか?
「ありがとう」の反対語は?
現在では多分にThankyouという意味で使われがちな「ありがとう」の本来の語源は<有ることが難い≒なかなかない稀有なこと>という、英語のように単純な“あなたに感謝します”ではありません
「ありがとう」の本来の意味を理解するには反対語を知ることです
それは「当たり前」です
まさに稀有の反対、どこにでもある、起きる、たやすいこと、あって当然、やって当然、できて当然のことでもあるかもしれません
店員さんや運転手さんがサービスすることは当たり前でしょうか?
奥さんや旦那さんが家事をすることは当たり前でしょうか?
部下や後輩、パートさん、従業員さんが作業など仕事をするのは当たり前でしょうか?
仲間や先輩が助けてくれるのは当たり前でしょうか?
水道水から無尽蔵に飲める水が出るのは当たり前でしょうか?
太陽が照り、その日差しを浴びられるのは当たり前のことでしょうか?
健康でいられること、おなかいっぱい食べられること・・・当たり前のことかもしれないけれども、実はそれが当たり前ではないことは、他にも枚挙にいとまがありません
知恩
「ありがとう」はコミュニケーション上の潤滑油です
“若者が電車で老人に席を譲る”こんな社会的なコミュニケーションで「ありがとう」の言葉があるのとないのとでは大きな違いですよね?だからコミュニケーションを円滑にする潤滑油なんです「ありがとう」は
誰でも人に親切にしたり、施してあげたりした時には、感謝されれば嬉しいものです
逆に「ありがとう」と感謝されなければ、そのコミュニケーションが続くことはなく、潤滑油切れで焼き付いてしまうでしょう
仕事場などで部下や後輩とのコミュニケーションにおいても、上司がなんらか部下から助けをもらっても、さして感謝の態度も示さないばかりか「当たり前の仕事だから」「別に頼んでない」などと口にすれば、確実にその職場は焼き付きます
たった一言、「ありがとう」と言えないがために、信頼を失い、結果的に大きな損を、その上司も、そして会社もすることになります
仏教の言葉で“知恩”とは、ブッタが悟した“感謝することの大切さ”のことです
たとえお店などで対価としてのお金を支払っているのが自分であったとしても、施してくれる相手がいなければ何かを享受できないってことに気がつくはずです
“してもらって当たり前”という傲慢(ごうまん)な心ではなく、“していただいて有難い”という恩に変えていくことができるはずです
恩という字は“因“と“心“の二つの字から成り立っています
つまり“原因“となったものを洞察できる“心“をもつということです
そうして初めて、恩を知る(感じる)ことができる、これが知恩です
ありがとうと言える言ってもらえる仕事、そして職場
周囲のことに感謝ができなくなった時は、当たり前に得ていたことが崩壊する前兆と思ってよいでしょう
トヨタでは“後工程はお客様”という言葉があり、自分の仕事を引き継いだ後工程は、文字通り社内であってもそれはお客様という意味で感謝の対象です
また“自工程完結”という考え方、仕事の仕方も同義の意味があり、結局は【モノづくりは人づくり】の精神に辿り着きます
人は一人では生きていけません、そして
ごくごく一部の芸術家職を除いて、一人では仕事はできません
「ありがとう」と言えることは素晴らしいことです
「ありがとう」と言われることはとっても嬉しいことです
“ありがとうと言える言ってもらえる仕事、職場”を当たり前にしたいですね
そんな職場づくりも立派な改善です
オーソドックスな手法で「ありがとう」が相互通行できるコミュニケーション改善をするのもいいでしょう
また今どきはデジタルな手法で「ありがとう」コミュニケーション改善を支援するアプリもあります
最後に元メカニックとしては、皆さんの仕事を支える機械道具にも「ありがとう」と言ってもらえるとありがたいです
今は休眠中ですが私の愛車、36年前のMR2は私の人生の伴侶です
手がかかります、お金もかかります、けど大切な相棒なんです
けど大切にすればするほど、相棒は私に返してくれるんです
ちょっと気持ち悪いでしょうが、けど一部の人はきっとわかってくれると思いますが、機械から「ありがとう」って声が聞こえるようになればあなたは本物です
ありがとうと想いながら洗ってやってください、油をさしてやってください、燃料をたらふく食べさせてください
私たちが日常の中で、家族や職場という人、あるいは機械設備や道具などから頂いている「恩・ありがたいな〜」は、そのうち「当たり前」になり、次第に「恩」に気がつかなくなるものです
大切な事は、周りに多くを求める前に、一度、自分がどれくらい周りの人に支えられているか、どれくらい多くの「恩」を頂いているかと、気がつく事が大事なことですょ
では今年もご安全に、そしてご健康に!
