農業は自然を相手にするからこそ、日々の仕事を計画的に進めることが何より大切です。
変わりやすい天候に対して「計画どおりか?遅れているのか?余裕はあるのか?」を常に把握してこそ、変動を吸収し、自律的かつ能動的に勝ち筋を描けるのです。
しかし現実には「成り行き任せ」で受動的な農業を続け、「ココでは昔からこうやっている」という過去の常識に縛られ、気づけば “遅れ” に追われてしまう農家が少なくありません。
これでは、勝てる戦を自ら負け戦にしているようなものです。
そこで導入してほしいのが「年間作付け計画ボード」や「月(週)間計画ボード」「日の行動予定表」といった “戦略地図” です。もちろんそれら改善ツールを導入するだけでなく、それらを活用する“運用=朝礼や計画発表会”のセットが必須です。
年間作付け計画ボードは畳一畳ほどの大きなホワイトボードに、播種から収穫までの工程を昨年の実績で一目で見える化するもの。新人もベテランも、誰が見ても昨年の戦い方がわかります。今年の天候と照らし合わせれば、昨年との戦況の違いが判り、今後の優位な作戦を考え易くなります。
さらに年間だけでなく、月間・週間・日ごとに計画を細分化すれば、毎日の遅れを最小化できます。1日の計画をやり切ることが365日積み上がり、1年の経営目標に直結する。これは「戦局を一歩ずつ優位に進める作戦行動」にほかなりません。

大切なのは「計画を全員で共有すること」です。
これがツールを活用する運用のことで、毎日の朝礼や年一回の計画発表会です。
司令官だけが作戦を知る軍隊は、言葉は悪いですが命令待ちの兵隊≒特攻隊だけの軍隊と同じ。司令官一人しか知らない作戦=計画では、運よく勝てることはあっても確実性は低いでしょう。しかし、計画を全員が理解していれば、現場一人ひとりが“指揮官=リーダー”として状況判断できる。だからこそ組織全体が強くなり、勝ち戦ができるのです。
天気予報を見ずに畑へ出る人はいないのと同じで、計画を持たずに農業をするのはあり得ない。
計画は農家にとって武器であり盾。
全員で共有し、進捗を見える化しながら挑むことで、強い組織をつくり、必ず勝ち戦の農業を実現できます。