あらためまして、新年あけましておめでとうございます。
昨年は本当に色んなことがありましたね。特に米の需給が大きく揺れ動き、全国で“米騒動”とも呼ばれるような不足・価格高騰が起き、農家にとっても消費者にとっても落ち着かない一年でした。需給の乱れは、ある意味で日本の農業構造が抱える脆弱さを浮き彫りにしたとも言えます。
2026年はどうなるか。もちろん誰にも断言はできませんが、間違いなく今年は「効率と再現性」を備えた農業経営体が強さを発揮する年になる、とわたしは見ています。市場や気候が不安定なほど、“自分たちでコントロールできる部分”の質が収益を決めるからです。

つまり、現場力・組織力・改善力が問われる一年です。
さて、12月の月初の一言では1S(整理)と2S(整頓)についてお話ししました。不要なものを捨て、必要なものが迷わず取れる状態づくり。これは改善の入口であり、「探す・迷う・戻さない」というムダを削る最も即効性のある投資でした。
今日はその続きとして、改善を“積み上げ型”に変える3S(清掃)と4S(清潔)を紹介します。

まず3Sの清掃。これは掃除ではなく「整備」です。使った物をきれいにし、点検し、必要があれば調整や交換までしてから元に戻す。そうすることでトラブルが減り、「いつもの農機が今日は調子悪い…」が激減します。現場を預かる立場としては、生産性を上げるためのれっきとした技術行為なんです。
そして4Sの清潔。これは“維持の仕組みづくり”です。
整理・整頓・清掃が一日で崩れる職場は、残念ながら改善が積み上がりません。清潔とは、4S当番やルール、点検項目、スケジュール管理など、仕組みによって良い状態を“当たり前にする”こと。わたしが色んな農家さんを回ってきて実感しているのは、この4Sが回り始めた組織は、例外なく生産性が加速するということです。

今年は、2025年の混乱を乗り越え、安定と成長の基盤をつくる年です。
そしてその土台づくりは、地味だけれど最強の武器である4Sから始まります。 2026年を「改善が続く一年」「成果が見える一年」にするためにも、まずは現場を整えることから始めましょう。今年も一緒に前へ進んでいきましょう。