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方針管理を導入して儲かる農家の第一歩を整えよう

会社など集団には必ず方針と管理はなくてはならない儲けるためのプロトコルだ

方針管理と聞くと とても難しそうなイメージですね。
しかし会社など5人くらい以上の集団には、必ずその集団をまとめるための「方針」と、その方針通りに集団が進んでいるかを「管理」しなくては、その集団の目的を効率よく達成することはできません
いわば方針管理は農業法人であれ何であれ、複数の人間が集まる集団が力を発揮させ”集団が寄り道することなく前進するための”当たり前のルールと捉えましょう。

誰でもわかる方針管理

図1:個人の想い・力などの“向き”を合わせる
図1:個人の想い・力などの“向き”を合わせる

図1をご覧いただくと、左側は2人のベクトルがあっていないため、会社が理想としている目指している姿へ方向も定まらず、推進力も足りません
一方右側は2人のベクトルがあっているため、目指している姿へ方向も力も揃って力強く向かっています

2人同時に縄跳びするのも同様でしょう、掛け声などでタイミングを合わせますよね?2人の飛ぶ力=ベクトルの量飛ぶ方向=ベクトルの向きを、掛け声=方針で合わせる、ということですね。
組織の人数が増えれば増えるほど人の力量差は大きくなり、また力の向く先も方針により束ねなければ”みんなで力を合わせる”ことは難しくなる道理です。

つまり”方針”とは組織のトップマネジメントが宣言する”組織の使命・理念・ビジョン”と、それを実現していくためのより具体的な”中長期経営計画”を、組織の全員に対して意図及び方向づけすることにほかなりません。
大航海時代に例えて言うならば「平和に暮らせる理想郷で繁栄する」というビジョンを船長=トップから掲げられ、新大陸を探す航海に出るようなものです。
あるいはコンピューターのプログラムのように、プロトコル(複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順について定めたもの)として、営利目的の企業としてなくてはならない儲けるためセオリーとも言えます。

農家こそ方針管理に最も向いている

方針とは組織で働く個々をまとめる為の「組織全体の考え」であり、方針管理とは組織全体の考えを”理念やビジョン、中長期計画という形”とし、掲げたゴール=目標・目的に到達するための活動のことです。

農業は天気任せではない!方針に基づいた活動で農作物製造を最大化することが新しい農業だ!
農業は天気任せではない!方針に基づいた活動で農作物製造を最大化することが新しい農業だ!

方針管理はどのような組織にも当てはめて活動することができるものですが、こと農業に関しては非常に相性がいいのが事実です。
なぜならまず第一に、当たり前ですが農業は集団で行うものだからです。
太古の昔、文明が生まれたのも農業があったからこそ。狩猟生活から農耕生活へのシフトは人の集団化と生活の安定をもたらし、役割分担から職業が生まれたり、集団への伝達に数字や単位、文字が生まれたりしました。
第二に1年1作を基本とした農作業は、全てにおいて繰り返し性が高く、一つ一つの精度を上げることにより収量と品質が決まってくると言っても過言ではありません。そこで繰り返されることを標準化することにより計画性が伴い、一人ひとりの作業をむらなく徹底する管理が農業生産性の向上に直結するからです。

つまり人類の発展は、かつてのファラオや王、皇帝など権力者トップが、人民を養うために必要な食糧の量をはじき出し、生産に必要なあらゆる手段を講じたことが農業であり、まさに方針管理と呼んでもおかしくない計画生産だったのです。

では具体的に方針管理とはどのようにすればよいのでしょうか?
実は農家さんでも明確には文章や表、計画で定めていなくても、不文律のような形で必ずやっているはずです。
楽に儲かる農家になるためには、以下5つのポイントで方針管理を導入します。
 ①方針の策定
  →組織のトップマネジメントが宣言する”組織の使命・理念・ビジョン”
   ”組織の使命・理念・ビジョン”を実現する為の”中長期経営計画”
 ②方針の展開

  →組織の全員に対して上記①方針の意図及び方向づけをすること
   年度締めの全員参加の会議を設定し、資料を渡して周知徹底する
 ③実行(アクション)計画(プラン)の策定

  →アクションプランは従業員を部門毎などの小集団にわけて行う
   小集団毎に方針に基づいた年度アクションプランをつくる
 ④活動状況のチェック(日常管理)

  →アクションプランに基づき日、週、月など適時に進捗を管理
 ⑤次年度への振り返り(反省)

  →期央と期末の年に2回はそれまでを振り返る
   特に期央は遅れの挽回、期末は次の作付けの改善に結びつける

たぶんどの農家も全く方針がないことはありえないでしょうし、作付け計画や反省会もやっているはずですが、儲かるためにはこのような”型”を導入し、働く仲間達の意識を統一し、ベクトルを合わせる必要があります

①方針の策定の補足ですが、理念やビジョンはそれぞれあるでしょう
よくあるのが”地域から愛される農家”などが典型でしょうが、そういった理念は信念に基づいて既に定めていると思います。 しかし中長期経営計画や年度方針は、まず昨年度を事実(データ)に基づいて振り返り、組織の重点課題や改善点などを明確にします。
明確であればあるほどベクトルは集中しますし、人数が多ければ多いほどわかりやすく端的な表現が必要なので、おススメは箇条書きです。
目標に関しても、客観的な評価ができるよう具体的な数値目標を設定することと、何といってもこれらを明文化し、資料として一人ひとりに配り、全員に説明して納得してもらわなければ意味がありません。

方針管理の実行は「小集団改善活動」で

どんなチームも小集団、各々に役割と責務があるが、助け合って達成するのが醍醐味
どんなチームも小集団、各々に役割と責務があるが、助け合って達成するのが醍醐味

方針が定まって展開してベクトルを合わせ、さぁスタートです。
トヨタ式ではここからが一般の方針管理とちょと違います。
トップマネージメントの方針を成り立たせるために、各部門毎などの小集団にわけて年度方針やその具体的実行計画としてアクションプランを定めます。
小集団という名前がなんとも共産圏の労働組織のようで堅苦しいのですが、平たく言えばチームです。
通常チーム員は個性あふれる個人の集団で、それぞれ得意不得意があります。
しかしこの方針管理では、トップの方針のもとワンチームとなってそれぞれのチーム内で、あるいはチーム間で助け合って組織の目標を達成させます。
一般的な方針管理はトップダウンの活動ですが、トヨタ式の方針管理では小集団からのボトムアップも取り入れた双方向通行スタイルが特色です。
方針が実現しさいすれば、目標が達成さえすれば、その手段や方法など一切は小集団の自由です。

<<まとめ>>
まだ理念はあっても心の中とか、方針や中長期の計画としてビジョンを従業員や部下に見させていないなら、一刻も早く方針管理を取り入れることが儲かる農家への近道です。
逆にこのような方針管理を導入していない会社はないと言っても過言ではありません、農業法人だけが特殊だと思います。
また方針管理の導入の為には、ここでは触れただけの小集団での改善活動の進め方をマスターする必要がありますし、徹底的な事実の把握ということでは決算報告書の中身を勘定科目毎にしっかりと振り返ることも必要です。
いずれどこかで小集団改善活動と決算報告書の中身については記事化したいと思っています。

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